まずは主人公の新島八重。実物はこちら。
ふくよかな方ですが、目元が鋭くもあります。
一部では烈婦と称されたのも、同時代の女性としては珍しいエネルギッシュな生き方ゆえ。
幕末では、断髪・男装で銃を持ち新政府軍を相手に奮戦。これが異名「幕末のジャンヌ・ダルク」とよばれる所以となります。
男勝りの性格から、悪妻、烈婦と陰口を叩かれていました。ほか、「元祖ハンサムウーマン」とも呼ばれました。
そんな新島八重を演じるのが、はいご存知の、
若手の名女優・綾瀬はるか。
凛々しいですねー。
ふんわりした印象がありますが、幕末ドラマJINでも芯の強い役を好演していましたので、はまると思います。これはとても楽しみですね。
さて、新島八重の旦那が同志社大学の創立者である新島襄。
教育者としてだけでなく、キリシタンとしても布教活動に尽力。
新島八重を語った言葉、「彼女(妻の新島八重)は見た目は決して美しくはありません。ただ、生き方がハンサムなのです。私にはそれで十分です。」は名言だと思います。
さていかにも誠実という印象。
当初は、SMAPのキムタクなんて噂もありましたが、この方に正式決定。
オダギリ・ジョー。
ジョーつながり。エッジがきいてるオダジョーさんが、この誠実な明治の人物をどう演じるのか楽しみです。
次。
新島八重の故郷・会津藩。
徳川幕府への一途な忠心で、非常なる戦禍を受けます。新政府軍の侵攻に晒される会津を率いた2トップはこの方たち。
左から、藩主・松平容保(まつだいらかたもり)、家老・西郷頼母(さいごうたのも)。
容保はいかにも実直そう。家老たちの猛反対を押切り、徳川宗家に忠を尽くしたのがよく伝わってきます。頼母は家老としての威厳があります。
この会津の2トップを演じるのが、
綾野剛、西田敏行。
今をときめく綾野さん。イケメン容保間違いなしですが、ふわっとしたイメージがあるので実直な会津藩主をどう出せるか?注目ですね。
松平容保役の歴代ベストは、個人的には日本テレビ『白虎隊』での風間杜夫です。
余談ですが、西郷頼母の養子は柔道家・西郷四郎。講道館四天王のひとりであり、小説や映画で有名な姿三四郎のモデルになった人ですね。
さて、攻め入ってくる新政府軍はどんな陣容でしょうか?
こちらもなかなかに強力なキャスト陣。
まずは薩摩藩から。西郷隆盛と大山巌。
薩摩の将特有のいかにもどっしり、朴訥とした印象。
ちなみに、西郷さんは写真嫌いだったので、親類をもとに描いた肖像画ぐらいしか残っていません。
このどっしりした方々を演じるのが、
吉川晃司&反町隆史。
だいぶシュッとしました。これはかなり攻めてるキャスティングです。
ほか、倒幕派としてはこの方々。
桂小五郎(木戸孝允)&板垣退助。
これが『八重の桜』にかかると、
及川光博&加藤雅也。
長州や土佐の武士が、ずいぶん華やかになりました。
倒幕派を並べてみましょう。
なんだか、倒幕派から夜の匂いしかしません。
さて、倒幕派にガチンコでぶつかる新選組はどうでしょう?
伝説的な剣技を誇った斎藤一。そのキャストもまたすごい。
Dragon AshのKjこと降谷建志。
迫力あります。
ちなみに、斎藤一は長男をもとにした肖像画が残ってまして、これ。
実物も実物で衝撃的。
この肖像画を紹介するたびに言ってしまうのですが、完全にミスタースポックです。
本当にありがとうございました。
次。
ほか、鬼の副長・土方歳三。
いわずれとしれた幕末屈指のイケメン。
その壮烈な生き方もあいまって、現代でも高い人気を誇っています。
過去映像化されたときは、やはりイケメンたちが務めたきた役になるわけですが、今回はこの方。
村上淳。
これはまた雰囲気の違うイケメンを持ってきました。
榎本武揚が土方歳三を「部屋に入ってくると清らかな風が吹くような、そういう涼やかな人間だった」と言っていますが、どうもそんな感じではなさそうです。新たな方向性に期待大しましょう。
並べてみましょう。
正直言って、ガラ良くない…!京都で恐れられた新選組が時を超えて復活しそうです。
次。
武闘派から目先を変えて、幕末の思想家たちはどんなキャストでしょうか?
佐久間象山と吉田松陰。
日本国の将来を憂うキリリとした目が印象的です。
さて、『八重の桜』のキャストだとこうなります。
奥田瑛二&小栗旬。
若干エロスが強めですが、どちらも雰囲気が出てます。これは楽しみ。
並べてみましょう。
次は、徳川幕府側。会津藩が忠義を尽くした側も、これまた凄い。
左から、最後の将軍・徳川慶喜、参謀・勝海舟、幕末四賢候のひとり・松平春嶽。
いずれも徳川幕府側の最重要人物です。
『八重の桜』では、このキャスト陣が演じます。
小泉孝太郎、生瀬勝久、村上弘明。
小泉孝太郎なかなか上手いキャスティング。そういう手があったか。
勝海舟役の生瀬さん。チャキチャキした江戸っ子をどう演じるかが楽しみですねー。
次。
徳川幕府内に重鎮として、この方々も登場します。
井伊直弼と水戸藩・徳川斉昭。
後継の将軍について、バチバチした政争を繰り広げたこの二人。
腹の底が見えないこの二人を演じるのが、
榎木孝明と伊吹吾郎。
代々こってりした俳優がつとめることが多い井伊直弼。
品のいい榎木さん演じる、井伊エノキがどこまでヒールになりきれるのか、それが要注目です。
徳川方を並べてみましょう。
次。
朝廷はどんな俳優さんが演じるのでしょう?
孝明天皇、剛腕・岩倉具視。
注目は明治維新の影の立役者、強面の岩倉具視ですが、八重の桜では、
市川染五郎、小堺一機。
強面の岩倉具視=なにが出るかな♪なにが出るかな♪の人。
なにが出たって、明治維新出ちゃった。
これは、NHK攻めてるなー。いつ頃登場でしょうか?観たいです。
並べてみましょう。
会津に戻りましょう。会津の女性たちを紹介します。
藩主の義姉・照姫、戊辰戦争で薙刀を持って奮戦した中野竹子、家老である西郷頼母の妻・西郷千重子。
照姫は、すみません…。これしかないんです…。
中野竹子は、その勇猛なエピソードから現在でも人気がありますが、さて誰が演じるか?
稲森いずみ、黒木メイサ、宮崎美子
中野竹子=黒木メイサ!なるほど。
凛々しい目元が印象的な中野竹子にピッタリですね。
若干気になるのは、西郷千重子。戊辰戦争時は30代前半なのですが…。西郷頼母も西田敏行だから釣り合いを取ったんでしょう。時代劇ではままあることです。
並べてみましょう。
2013年の大河ドラマ『八重の桜』が楽しみです!!
【写真で比較】大河ドラマ『八重の桜』のキャストを実物と較べてみた
- 更新日:2017年5月4日
- 公開日:2013年1月6日
遂に放送開始された2013年大河ドラマ『八重の桜』。発表されているキャストが斬新だったので慌ててまとめてみました。