圧倒的な浮遊感!牛若丸@五条橋
独特のポーズで軽やかに舞う牛若丸こと源義経。その背後で光る月。場所は五条橋。弁慶との出会いの場所です。
孫悟空と月のウサギ
月の宮殿から逃げ出した妖魔と孫悟空の戦い。怪物化していた妖魔を孫悟空は見事撃退。元の月のウサギに戻され、逃げ帰っているところです。
風に舞う手紙
豊臣秀吉の女中・おちよ。ある日受け取った手紙で恋人の死を知ります。おちよは悲しみのあまり気が触れてしまい、その手紙を身体に巻き付けたりしながら、死ぬまで城のまわりなどを徘徊したそうです。
漆黒の波の迫力がもの凄い
能楽『船弁慶』の有名なシーン。波に立ち向かっているのは武蔵坊弁慶。源頼朝の追っ手から逃げる弁慶たちの行く手を阻むのは、月をも飲み込まんとする漆黒の大波。かつての敵・平家の怨霊の仕業ですが、弁慶の必死の祈りにより嵐はおさまります。
月といえばかぐや姫
おとぎ噺であまりに有名な『竹取物語』。月に帰ってしまうかぐや姫を、名残惜しく見ている翁。背中から哀しみが伝わります。
夜桜、舞い散る花びら
上野に夜桜見物にきた若侍・玉淵斎(ぎょくえんさい)。桜や着物を吹き飛ばすような妖しい風から身を守っているシーン。なんとも雰囲気のある絵です。
躍動感と静かな満月の対比
江戸時代の商人・銭屋五兵衛は、干拓・開発工事で毒薬を用いたと疑われ、投獄されてしまう。孫娘のちか子は祖父の無罪を訴え、若き身を川に投じてしまいました。この着物のふんわり感、芳年得意の独特のポージング。それと対照的な満月や水面の静けさ。『月百姿』シリーズのなかでも屈指の作品です。
若き秀吉の出世戦
一夜城のエピソードで有名な稲葉山城の戦い。月光る夜半、若き豊臣秀吉は僅か7名ほどを引き連れ、崖をのぼり稲葉山城に裏から潜入。火を放ち敵を大混乱に陥れるという有名なシーンです。構図がすばらしい!