【幕末の名言集】約150年前の政治家・官僚が立派すぎて泣けてくる【現代の政治家に読ませたい】

  • 更新日:2017年5月4日
  • 公開日:2012年6月30日

「今、変えていかなければ日本は駄目になる」そんな危機感を持っていた幕末の政治家たちの名言をまとめてみました。

政治家の秘訣は何もない。ただ「正心誠意」の四文字ばかりだ

勝海舟の写真勝海舟
溢れる才能を戦略と戦術の両面で活かした幕臣の最重要人物。

この難を逃げ候こと 本懐にあらず

大久保利通の写真大久保利通
維新の三傑の一人。明治維新後は、中央集権体制を確立すべく豪腕を振るう。



我に才略無く我に奇無し。常に衆言を聴きて宜しきところに従ふ

松平春嶽の写真松平春嶽
越前福井藩藩主。幕末四賢候の一人。

政治は、万民のためを判断基準とする王道を歩むべきで、権謀術数による覇道を排すべきだ

横井小楠の写真横井小楠
幕政改革の道筋を示した「国是七条」を建議するなど、国家構想といった大きな絵柄を描くことの出来る幕末随一のプランナー。 坂本龍馬が師匠と仰いでいたことでも知られる。

幕府の運命に限りがあるとも、日本の運命には限りがない

小栗上野介の肖像画小栗上野介
幕末三傑のひとり。幕臣として、勘定奉行や外国奉行をつとめる。

大道行くべし、又何ぞ防げん

桂小五郎(木戸孝允)の写真桂小五郎(木戸孝允)
長州藩の中心人物であり、維新の三傑の一人。維新から明治初期の国づくりで、歴史に残る活躍をする。

小人は己を利せんと欲し、君子は民を利せんと欲す。己を利する者は私、民を利する者は公なり。公なる者は栄え、私なる者は亡ぶ

西郷隆盛の肖像画西郷隆盛
維新の三傑の一人であり、明治維新最大の功労者。維新後は、軍隊の最高責任者であり政治家となる。

天下の大勢を達観し、事局の大体を明察して、万事その機先を制するのが政治の本体だ

勝海舟の写真勝海舟
溢れる才能を戦略と戦術の両面で活かした幕臣の最重要人物。

政治は、学問や科学ではない。術である。人の心を知るという術なのです。人の心を察する−こう云うと悪くすると陰険らしくも聞こえるがそうではない。他人の苦は自己の苦しみであるという、ここの同情から多数の幸福が得られてよい政治が生まれるのです

大隈重信の写真大隈重信
東京専門学校(現早稲田大学)の創立者。

人間はどんなに偉くとも、人情に通ぜず、血と涙が無くては駄目だ

河井継之助の写真河井継之助
戊辰戦争において、小藩ながら軍事力を背景に武装中立を目指した長岡藩重臣。

本当の愛国心とか勇気とかいうものは、肩をそびやかしたり、目を怒らしたりするようなものではない

伊藤博文の写真伊藤博文
初代内閣総理大臣。第5代、第7代、第10代の内閣総理大臣も務める。

板垣死すとも自由は死せず

板垣退助の写真板垣退助
類いまれな戦術の才を持つ軍人。明治になり自由民権運動のリーダー的存在となる。

今日のままにして瓦解せんよりは、むしろ大英断に出て、瓦解いたしたらんにしかず

大久保利通の写真大久保利通
維新の三傑の一人。明治維新後は、中央集権体制を確立すべく豪腕を振るう。

内で喧嘩をして居るからわからないのだ。 一つ、外から見て御覧な。直きにわかつてしまふよ

勝海舟の写真勝海舟
溢れる才能を戦略と戦術の両面で活かした幕臣の最重要人物。

民が富めば君主が富むの言は、国主たる人の一日も忘れてはならぬことである

島津斉彬の写真
島津斉彬
薩摩藩の第11代藩主。日本史上に残る名君。先見の明に優れ、革新的な施策で、薩摩藩の富国強兵をはかる。人材発掘および育成にも長け、下士階級の西郷隆盛大久保利通を登用した。



政治家・官僚以外の人も、日本の政治に対する警鐘や、自らが変えていこうという決意を発しています。

一人の策を積みて一家の策を為し、一家の策を積みて一国の策を為し、一国の策を積みて天下の策を為す。御努力これ祈る

吉田松陰の肖像画吉田松陰
明治維新の精神的指導者。人材育成の面で、優れた教育者でもある。

政治とは人で決まるものなのです。その才を有するものが一人おりますれば、一国の政治は一気に好転いたしましょう

佐久間象山の写真佐久間象山
思想家および教育者として、勝海舟吉田松陰に大きな影響を与えた。 また、藩主の命令により洋学研究。兵学を皮切りに、日本初の指示電信機による電信、ガラスの製造や地震予知器の開発まで成功させる。

人間が生まれつき持っているところの良心の命令、道理上かくせねばならぬという当為当然の道、それはすべて実行するのである

吉田松陰の肖像画吉田松陰
明治維新の精神的指導者。人材育成の面で、優れた教育者でもある。

日本を今一度せんたくいたし申候

坂本龍馬の写真坂本龍馬
明治維新に大きな影響を与えた志士

 

最後に。

徳川幕府のS級人物、勝海舟のライバルだった小栗上野介

小栗上野介の肖像画
彼は幕臣として時代の流れに抗う一方で、幕臣が犯してきた数々の失政を振り返り、ある言葉を残しています。いつの時代も忘れてはいけない、そんな名言です。

一言で国を滅ぼす言葉は
『どうにかなろう』の一言なり。
幕府が滅亡したるはこの一言なり。

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