会いたくて震える

『あいたさう 嘉永年間おいらんの婦宇俗』(『風俗三十二相』より、月岡芳年 画)
『あいたさう 嘉永年間おいらんの婦宇俗』(1888年/明治21年)
まだ身支度もしていない遊女が今か今かと待つのは愛しいあの人。散る花びらも相まってとても乙女チックなムードを漂わせます。

仕事を忘れて

『のみたさう 安政年間町芸者俗ニ酌人之風俗』(『風俗三十二相』より、月岡芳年 画)
『のみたさう 安政年間町芸者俗ニ酌人之風俗』(1888年/明治21年)
江戸時代後期の町芸者。宴席でお客に酌をしながら、自分でもかなり飲んだのでしょう。だいぶいい感じにできあがっているように見えます。手にした盃を見ると山吹色の液体が入っていますが、これが江戸時代の清酒の色です。


名古屋嬢は今も昔もド派手

『にくらしさう 安政年間名古屋嬢之風俗』(『風俗三十二相』より、月岡芳年 画)
『にくらしさう 安政年間名古屋嬢之風俗』(1888年/明治21年)
江戸時代後期の名古屋のお嬢さん。裕福な家のお嬢さんなんでしょうねぇ。天真爛漫、苦労知らずなオーラが漂います。そして、とにかくヘアスタイルもファッションもド派手! ビビッドな色づかいで時代を先取りしています。ヘアスタイルもユニークですね。手絡(てがら)という飾り布を髷の付け根につけるのはよく見ますが、浅学ながら髱(たぼ)の部分にこんな風に結いこんでいるのは見たことない。斬新!

涼を呼ぶ透け感

『すゞしさう 明治五六年以来芸妓の風俗』(『風俗三十二相』より、月岡芳年 画)
『すゞしさう 明治五六年以来芸妓の風俗』(1888年/明治21年)
ついに明治の女性が登場。明治の芸者さんです。屋形船に乗って風に当たっています。「絽(ろ)」という薄くて透け感のある夏用の着物が涼しげです。着物から透けて見える白い二の腕が色っぽい。

手元の表現が繊細

『おきがつきさう 明治年間西京仲居之風俗』(『風俗三十二相』より、月岡芳年 画)
『おきがつきさう 明治年間西京仲居之風俗』(1888年/明治21年)
明治時代の京都の仲居さん。店先の提灯に火を入れているところです。芭蕉の葉でしょうか、葉っぱをデザインした着物が印象的。

目に入れても痛くない

『かわゆらしさう 明治十年以来内室の風俗』(『風俗三十二相』より、月岡芳年 画)
『かわゆらしさう 明治十年以来内室の風俗』(1888年/明治21年)
なんというナデナデしたくなる丸坊主よ。赤ちゃんを抱くお母さんの蕩けそうな笑顔が見る者をとても幸せな気持ちにさせます。

闇に浮かぶ横顔の美

『暗さう 明治年間妻君の風俗』(『風俗三十二相』より、月岡芳年 画)
『暗さう 明治年間妻君の風俗』(1888年/明治21年)
枕元にある行灯に灯りをともす奥さん。ぐっすり寝ていたんでしょう、着物は肩からずり落ち、髪の毛もほつれています。その無防備な横顔の色気がすごい。それにしても夜中に起き出し、どうしたんでしょうか。

足元にお気をつけを

『あぶなさう 明治年間当時芸妓の風俗』(『風俗三十二相』より、月岡芳年 画)
『あぶなさう 明治年間当時芸妓の風俗』(1888年/明治21年)
お客の宴席に呼ばれた芸者さんが、船からおりるところ。足元が揺れるのか、かなり緊張した面持ちです。それにしても月岡芳年の描く女性はみんな手がキレイ。

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投稿日: 投稿日:カテゴリ:カテゴリー 浮世絵, 美人・イケメン, 芸術

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