グロ注意

魁題百撰相 佐久間大学(幕末の浮世絵師・月岡芳年の画)魁題百撰相 佐久間大学(1868年) 月岡芳年
月岡芳年は、無惨絵の描き手としても数多くの作品を遺しています。彼は、別名「血まみれ芳年」と呼ばれ、江戸川乱歩三島由紀夫谷崎潤一郎などに深く愛されました。しかし、グロいなー。さっきの孫悟空の絵を書いた人と同一人物とは思えません。振り幅すごい。


妊婦の腹を裂こうとする鬼婆

奥州安達がはらひとつ家の図(幕末の浮世絵師・月岡芳年の画)奥州安達がはらひとつ家の図(1885年) 月岡芳年
黒塚の鬼婆伝説を題材にした作品。題材への是非はあるが、とんでもないインパクト。130年前ぐらい前の絵です。大きなお腹の妊婦さんが吊られているすぐ下で鬼婆がすごい形相で包丁といでます。言葉が出ません。



弁慶VS牛若丸 @五条橋

義経記五条橋之図(幕末の浮世絵師・月岡芳年の画)義経記五条橋之図(1881年) 月岡芳年
かの有名な牛若丸と弁慶の五条橋での決闘の場面です。剛の弁慶、柔の牛若丸という感じでかっこいい!またそれを見守るかのような月がいいですね~。月夜の静けさと躍動感が絶妙なバランスの傑作です。


最後は、女性浮世絵師の葛飾応為(かつしかおうい)


光と影の表現すごい

吉原格子先の図(幕末の浮世絵師・葛飾応為の画)吉原格子先の図 葛飾応為
光と影の表現がまるで西洋画のようだがこれもれっきとした江戸時代の浮世絵不夜城・吉原を描いた作品が数多あるが、これほど印象的なものも少ないんじゃないかな。幻想的でいてどこか刹那的な感じもするこの絵からは吉原という特殊な世界の匂いがただよう。

ポーズが繊細すぎ

三曲合奏図(幕末の浮世絵師・葛飾応為の画)三曲合奏図 葛飾応為
琴、胡弓、三味線を弾く3人の女性。真剣な表情、しなやかで力強い指先、クネっとした座り姿…どれをとっても絶妙!特に背を向けて琴を奏でる女性が秀逸。着物の色や柄も粋でかっこいいなぁ。


唯一無二の繊細なタッチで傑作を遺した葛飾応為。その苗字からわかるように、彼女はあの天才浮世絵師・葛飾北斎の実の娘なのです。

北斎をして「美人画にかけては応為には敵わない」と言わしめたその腕で、周囲からの評価も高く、ついた異名は「おんな北斎」。現在、応為の作品は10点あまりにしか発見されておりませんが、最後に彼女が携わった非常に珍しい作品を紹介します。


唐獅子図(浮世絵師・葛飾北斎・応為の画)
唐獅子図(1844年)
この鮮やかで力強い浮世絵。真ん中の獅子は父・葛飾北斎の作、周りの花を描いたのはその娘・葛飾応為。そう、唯一無二の天才2人による親子合作です。完成したのは、北斎が死ぬ5年前、83歳のとき。

幕末明治に活躍する新世代が力をつけるなか、旧世代・北斎と新世代・応為は、お互いになにを想って合作したのか?興味はつきません。

以下もあわせてどうぞ!

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投稿日: 投稿日:カテゴリ:カテゴリー 浮世絵, 芸術

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“【これが150年前!?】幕末の浮世絵がクール過ぎて圧倒される【まさに神】” への 2 件のフィードバック

  1. fuuta says: 2012年12月9日

    現代の日本人は自分たちが故意に過去と切り離されている事実を知らなさすぎる
    でも文芸絵画その他美術の世界を見ると、実はちゃんと日本人遺伝子が遠い過去から
    受け継がれてることが分かるから素晴らしい
    鳥獣戯画の時代と今と、日本人の根底に流れている基本精神は何も変わっていないんだよねえ

  2. 被災地の黄金フクロウ says: 2012年12月12日

    おみごと………日本の江戸時代は世界一の優雅な鎖国時代でした。今とは、月と鼈の差です。
               懐かしい…です。薩摩藩と長州藩の薩長同盟が日本をだめにしたのです。
                                 (黄金フクロウの洞察)

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