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「天下になくては成らぬ人になるか、有ってはならぬ人となれ、沈香もたけ屁もこけ。牛羊となって人の血や肉に化してしまうか、豺狼となって人間の血や肉をくらいつくすかどちらかとなれ」
人畜無害で平々凡々であることをあらわすことわざ「沈香も焚かず屁もひらず」を真っ向から否定する河井継之助の人生観である。今泉鐸次郎著『河井継之助傳抄録』より。
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発言者 河井継之助について
河井継之助のプロフィールを紹介します。
河井継之助
かわいつぐのすけ
長岡藩士。かわいつぎのすけ、とも読まれる。号は蒼龍窟。30歳半ばまでは、藩政改革を試みるがなんの成果も上げられずに失敗するなど、さしたる活躍もなく、もっぱら遊学していた。主に、江戸で佐久間象山や古賀謹一郎、松山藩では備中聖人と称された改革者・山田方谷に学ぶ。幕末をむかえ時勢がいよいよ煮詰まった段階で、藩は河井を重用。河井は、軍制改革を中心に大規模な改革を断行し、来るべき戊辰戦争に備える。軍制は当時の流行に沿った洋式化であり、なかでも兵器の最新化を重視して、ガトリング砲(機関砲)やフランス製の2000挺の最新式銃を購入した。(当時日本にあったガトリング砲はたった3つであり、そのうち2つを継... 続きを読む
河井継之助の他の名言
河井継之助の考えや人柄がわかる、その他の残された言葉。
- 「そう、そんなに人の言うことは聞かぬが、然し、聞くようなことなら聞きましょう。」
- 「人間はどんなに偉くとも、人情に通ぜず、血と涙が無くては駄目だ」
- 「八十里 こし抜け武士の 越す峠」
- 「何でもよい、ひとつ上手であればよいものだ」
- 「殿様でもご家老でも馬鹿では仕方がない。百姓でも町人でも堅固とした賢いものなら何でも取り上げなければならぬ。一體(いったい)人間は目さえ見れば利口と馬鹿とがわかるものだ」
- 「出るとき進むときは人の助けが要るが、おるとき退くときは己の力のみである。自ら決せよ。」
- 「一忍をもって百勇を支え,一静を以て百動を制す。」
- 「地下百尺底(てい)の心をもって、ことに当たる」
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